
核医学
診 療
核医学部門では核医学検査による画像診断と内照射治療の双方を行っています。画像診断では、従来のガンマカメラを用いた検査(SPECT装置やSPECT/CT装置)を幅広く行っており、2020年1月からFDG-PET検査も行っています。新橋健診センターを通じたPET健診、他施設(現在は主に慈恵医大の分院が対象)からの医療連携による検査依頼も受けています。
2021年10月から新橋健診センターを窓口としたアミロイドPET検査の運用が開始されました。同検査は他の施設での実施件数は少なく、現在は人間ドックのオプションとして行っており、事前に「もの忘れドック」の受診が必要となります。
治 療
内照射治療では専用の放射線治療病室を3床有し、入院で放射性ヨウ素(131I)を用いた甲状腺癌の治療を、外来でバセドウ病の放射性ヨウ素治療、[90Y]-イブリツモマブ チウキセタンを用いた難治性低悪性度リンパ腫の治療、ラジウム(223Ra)を用いた前立腺癌の骨転移治療を行っています。今後、神経内分泌腫瘍に対するルテチウムオキソドトレオチド(177Lu)を用いた治療や悪性褐色細胞腫に対する131I-metaiodobenzylguanidine (MIBG)を用いた治療も行っていく予定です。
研究テーマ
- 甲状腺分化癌に対するI-131 adjuvant治療適正投与量の検討
- 甲状腺分化癌に対するI-131 adjuvant治療前後の血清サイログロブリン値の変化と再発率の検討
- 去勢抵抗性前立腺癌骨転移に対するRa-223効果判定の治療成績、治療効果と関連する背景因子の検討
- 脳血流シンチグラフィにおける小児至適投与量の検討

